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講義「農産物・食品の貿易と輸出ビジネス」

2015/12/24

平成27年12月22日(火)、農産物・食品の輸出ビジネスに関する入門的講座として、ジェトロ山形と山形県国際経済振興機構の担当者を迎えての講義を開催しました。

まず、日本貿易振興機構(ジェトロ)山形貿易情報センターの長谷川美樹アドバイザーによる「農産物・食品の輸貿易と輸出ビジネス」では、海外市場の動向や日本食品の嗜好、国内及び本県食品の輸出状況等を解説いただきました。また、食品輸出に取り組む際のステップと留意点、ジェトロ山形の支援内容についてご説明いただきました。

続いて、山形県国際経済振興機構の 佐藤正章コーディネーターより、「輸出準備のポイント、山形県産品の輸出事例紹介」と題し、輸出を意識した商品開発・改良のポイントや各国市場の特徴、機構が関わった台湾や中国での商談会や香港等でのプロモーション、県産品(果実や加工品等)輸出の個別事例と、機構の取組み・支援内容についてご説明いただきました。

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▲ジェトロ山形の講義
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▲県国際経済振興機構の講義

少子高齢化や今後の人口減少により国内市場の縮小が見込まれる中、新規市場・顧客の開拓を目指し、農産物や加工食品の輸出の取組みが全国で進められています。先般のTPP合意も踏まえ、安全・安心で高品質な日本産食品に対するニーズを背景に、海外への販売機運は一層熱を帯びるものと予想されます。

今回はスクール受講者に加え、輸出に関心のある農業者、中小事業者、行政・団体関係者など30名超が参加しての講義開催となりました。

 

講義「ビジネス計画書中間発表会」

2015/12/18

平成27年12月9日(水)・16日(水)の2週にわたり、一般課程20名の参加のもとで標記発表会を行いました。

受講者は8月初旬の宿泊研修でのワークショップを皮切りに、これまでの約4ヵ月間、ビジネスプランづくりを進めてきました。
具体的には、計3回の講義におけるグループワークや講師陣の助言、自己学習により、各自が今後取り組みたい内容についての議論、検討を行ってきました。その後、用意されたフォーマット(事業構想シート、商品開発シート、店舗コンセプト開発シート)に基づき、市場規模・動向の調査分析をはじめ、取り組みたい商品やサービスのコンセプトと概要(特徴・原材料等)、マーケティング戦略(販売ターゲット・チャネル・価格等)について、具体的に書き起こしてきました。
つまり、漠然と思い描いていた内容から、構想・計画の形として具体化させるノウハウを学んできたところです。

今回、受講者は1人あたり8分の持ち時間で、現段階の内容をプレゼンテーションしてもらいました。
また、担当講師をお願いしている有限会社ティップスの尾形恵子先生、山形大学の小沢亙先生、野田博行先生、藤科智海先生(9日のみ)にもご出席いただき、各プランへの講評や指摘、アドバイスをいただきました。
他の受講者との質疑応答もあり、活発な発表会となりました。

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▲各自のプランを発表
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▲質疑応答、講師の講評も鋭く

受講者はそれぞれ本来の仕事を抱えて忙しい中、プランづくりを行っています。今回の中間発表に合わせ、緊張感を持って作業を進めた人も多く、良いアクセントになったようです。また、講師からの指摘により、新たな課題に気づかされる場面も多かったと思います。

中間段階ということもあり、プランには検討すべき内容がまだまだ見受けられました。自らが展開したい6次ビジネスの理念や目標が明確なプランを完成させるべく、残り約3ヵ月の講義や研修活動に本腰を入れて取り組み、ブラッシュアップを図っていただきたいと思います。

講義「ホスピタリティ・マネジメントの実際」(視察研修)

2015/12/07

農業及び農山村が有するサービス的な価値を活用した新ビジネスについて学ぶため、平成27年12月2日(水)に庄内の2施設を視察しました。


【庄内町新産業創造館「クラッセ」】

JR余目駅前にあるこの施設は、築80年以上の歴史ある米倉庫が改修され、庄内町の「農・商・工・観」連携の6次産業化の拠点施設として生まれ変わり、平成26年5月にオープンしたものです。
町及び周辺の地場産野菜や加工特産品等の販売、飲食(レストラン・カフェ)に加え、観光案内及び情報発信機能、貸オフィスを備えています。

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▲「クラッセ」外観
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▲担当者からのご説明
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▲充実した設備があります

中でも特色なのは、希望する農業者等が自由に利用できる、6次産業化の「貸工房」と「共同利用加工場」が整備されていることです。総菜加工や菓子製造、農産物の一次加工等向けに、水道やガス、空調といった基本設備はもちろんのこと、業務用冷蔵庫、調理用機器、製粉機や野菜等乾燥機、包装機まで多様な設備が充実しています。

このような共同利用施設・設備は、農産加工を始める・始めたい人にとって初期投資を軽減する「後押し」となる支援であり、受講者は関心をもって見学していました。

◇庄内町観光情報サイト「クラッセ」http://www.navishonai.jp/spot/94.html(外部リンク)

 

【穂波街道 緑のイスキア】

続いて訪問したのは、農場レストラン・ナポリピッツァの店「緑のイスキア」。
ここでは美味しい食事をいただくとともに、店長の庄司祐子さんより、起業のきっかけや活動内容についてお話をしていただきました。

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▲「イスキア」に訪問
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▲庄司さんの経験談を聞く

東京出身の庄司さんは、結婚を機に庄内へ移り、夫とともに農業に携わるようになりました。その後、農業法人の設立、個人経営の直売所を経て、平成8年に自家農園の食材を使うレストランを開業されたとのこと。平成19年にはナポリピッツァの店としてリニューアルし、現在に至ります。
さらに、野菜収穫やピッツァづくりなどの体験教室・イベントといったグリーン・ツーリズムも、地域の仲間と一緒になって手掛けられています。

庄司さんは、地元の人もなかなか気づかない庄内の自然や風景、人、農業と農産物のすばらしさを伝えたいという思いで、新分野へのチャレンジを続けてきたそうです。経験談を通じ、農家と地域の元気、人と人の交流を重視する姿勢、「おもてなし」の心で臨むビジネスと社会活動について、その重要性をあらためて感じることができました。

◇「穂波街道 緑のイスキア」ウェブサイト http://www.honamikaido.com/(外部リンク)