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ビジネススクール:宿泊研修を行いました。

2012/09/03

やまがた6次産業ビジネス・スクールの宿泊研修が、8月3日(金)~4日(土)の両日、山形市蔵王飯田の「ヒルズサンピア」を会場に行われました。

ビジネス・スクールが開講してちょうど1ヵ月が経過したこの時期に宿泊研修を実施する最大の狙いは、受講生同士の交流を深めることにあります。
宿泊研修のメニューも、ワークショップ形式を取り入れた講義や懇親会など、参加者が互いにコミュニケーションをはかる機会を充実させたものになっています。

例年、この宿泊研修を契機にして、挨拶を交わす程度だった受講生同士の距離がぐっと近くなり、積極的に情報交換を行う様子が見られるようになります。そして、普段の講義の雰囲気もガラリと変わり、積極的に発言される方が増えてくるように思います。

今年度は、新たな試みとして、第1期から第3期の受講生OBにも案内状を送付し、懇親会への参加を呼びかけました。
農業者にとっては忙しい時期でしたが、駆けつけてくださった受講生OBは、皆さんエネルギッシュな方ばかりで、久しぶりに再会した仲間と近況報告をしたり、情報交換を行っていました。現役の受講生には、こうしたOBの方達との交流も、大変良い刺激になったはずです。

【宿泊研修1日目】
宿泊研修の初日は、13:30~16:30まで、木村伸男先生による「地域活性化に向けた新事業創出」、「経営理念/組織・経営者論」の講義が行われました。

いずれも、ビジネス・プラン作成の土台となる重要な講義になります。このような基礎的な講義は、実践的な講義に比べると抽象的で実体が掴みにくいので、ややもすると退屈になりがちですが、ここは‘急がば回れ’です。いつもとは違う山形市内を一望できる見晴らしの良い会場で、皆さん大変熱心に受講されていました。

後日、これら基礎講義について、木村先生とお話ししていて印象的だったのが以下のようなものです。

「農業ビジネスを起こそうとするなら、初対面の相手に対しても、限られた時間で自分の計画を正確に理解してもらえなければ始まりません。そのためには、農業ビジネスに関わる方が共有している用語は最低限知っていなければならないし、押さえるべきところは押さえておかなければならない。基礎的な知識を自分のものにして、ツールとして自在に使いこなせなければいけない。だから今回のような講義は、受講生には少しつらいかもしれないが、大変重要な講義なのです。」

やまがた6次産業ビジネス・スクールのカリキュラム上の強みの一つは、実践的な講義が充実していることです。だからこそ、受講生の皆さんに今後の講義を最大限活用してもらうためには、基礎的な講義を大事にして、一つ一つのステップを確実に踏んでいくことが欠かせないのだと再認識させられました。

講義終了後は会場を移し、懇親会「語らいの夕べ」が行われました。受講生OBに加えて講師陣から山形大学の小沢先生、角田先生、野田先生にもご参加いただき、盛大に行われました。
細野武司事業統括リーダーによる乾杯に続いて、出席者が1人ずつ自己紹介を行いました。会場の至る所で、現役の受講生同士はもちろん、受講生OB、講師陣を含めた活発な交流が行われました。

【宿泊研修2日目】

2日目は午前9:00から、木村先生、小沢先生、野田先生、角田先生の4人を講師にお迎えして、ワークショップ形式の講義「ビジネス・スクール参加の私の狙い」が行われました。

まず、受講生4人で一つのグループを作ってテーブルを囲み、各自で以下の項目について自分の考えをポストイットに書き出していきます。
① 取り組みたいビジネス(何のために、誰に、どんな価値を提供するのか)
② なぜ取り組もうと思ったのか(動機、環境、勝算、リスク)
③ ビジネス・スクールで獲得したいもの(スキル、知識)

つぎに、ポストイットをA3版の紙に貼り付けて、他のメンバーを前に説明し、続けて質疑応答をおこなっていきます。各グループには講師の先生が1人ずつ付いて、受講生へのアドバイスを行っていただきました。

受講生1人に与えられた時間は30分間でしたが、皆さん大変熱心に、発表者として自分の思いを率直に表現し、聞き手として相手の話に熱心に聞き入り、活発なディスカッションが行われました。
ワークショップ全体を通じて、クリアすべき課題も見えてきた気がします。現段階では、大半の受講生が、ビジネス・プラン作成の入り口にいることから、課題を解決するための具体的な提案までにはなかなか至らないのが現状です。これからは、先行する自分の熱い思いと、自分ができることとのギャップを少しずつ埋めていく作業が必要です。

しかし何よりも、今回のグループワークを通じて、受講生の皆さんは、自分の‘やりたいこと’を他人に客観的に評価してもらい、現状での課題を冷静に把握できたと同時に、自分の思いが‘どれほど熱いのか’を再確認できたのではないでしょうか。それぞれの目標に向かって互いに切磋琢磨しあえる仲間の存在は大きな支えになります。これから約半年をかけて取り組むことになる「ビジネス・プランの完成」に向けて、より一層弾みがついたはずです。